オーベルジュ・フェリス 静岡県伊豆市修善寺

天空と大地 / 移ろいゆく水平線

オーベルジュ、それはレストランのための小さなホテルです。

ホテルの中にレストランがあるのではなく、レストランに訪れた方々が、食事の後のことを気にせず、ゆっくり楽しめるように、宿泊設備を備えた建物です。

場所は修善寺ですが、温泉街としての修善寺の景色ではなく、山のてっぺんに、周りを見渡すように建っています。

目の前は大きな空と雄大な山々が広がり、ゆっくりと流れる清流を見下ろします。澄んだ空気が心地よく、山を渡る風の音と鳥の声に耳を澄ませていると、時間と共にまわりの色が移ろっていきます。

他では得られないオンリーワンな場所なのです。

■この土地の持つ力を自然と共に、素直に最大限引き出すこと

■シェフ矢田部氏の人間性と料理哲学をそこに重ね合わせ、他にはない我々独自のスタイルを確立すること

■ただ美味しいものを食べるだけではなく、ステイする全てを味わっていただくこと

そんなことを目指してデザインしています。

なんだか建築って料理と似てますね。

設計コンセプト

フェリスへは、食事をするだけのために、日本各地から人が訪れます。そんなお客さんを満足させるためには、単に食事の美味しさだけでなく、シェフの世界に浸れるかどうかが重要となってきます。

そのために、極端に外部に対してクローズしています。一旦、中に入ったらその世界の住人となってもらうためです。360°眺望はいいのですが、その中でも絞った方向に大開口を設けてあります。

シェフは素材の持つ可能性を、奇をてらわずに最大限引き出し、

そこに何かオリジナルな新しいものを必ず加えます。

料理界のトレンドにとらわれない力強さがあります。

建築でもそうありたい。そうしてできたのが、この外壁です。

型枠の小巾木を3段積みとし、1段の所、2段の所、3段の所と組み合 わせて凹凸を作り、表面には薄い木の色をしみこませてあります。 コンクリートの持つ堅牢さと量感を引き出しながら、柔らかさと曖昧さという相反する質感をその身に纏ってます。その相反する2面性を際立たせるために全体のフォルムも直方体となっています。

今までに見たことのないオリジナルなものにできあがりました。

また、シェフは本物の素材しか使いません。建築もインテリアを含め、本物の素材、木、石、ガラス、コンクリートを基本としています。それらを組み合わせて、シェフの料理に負けないながら控えめな空間を作り上げています

オーナーシェフ 谷田部茂也さんのコメント

谷田部茂也さんの顔写真

初めてこの土地に、アーキテクツパークの石田さんと、見に来た時の感動は今でも忘れません。美しい眺めに石田さんが、「ここだよ、ここしかないよ。」とつぶやきました。

その言葉にも背中を押され、ここでオーベルジュを開く決意をしました。

料理人と建築家、ものをつくる者同士のコラボレートという形で、建物の細かい事には口出ししませんでしたが、この土地の持つ魅力を引き出していて、なおかつ時代のトレンドにとらわれない、新しい建築空間を用意してくれました。特に、レストランからの景観の美しさは、御客様が食事をして頂く上で、かけがえのない時間を料理と共に演出してくれます。

今では、全国オーベルジュランキングでも上位にも選ばれるまでになり、お客様に支持して頂いています。

オーベルジュフェリスの料理の写真

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